明治6年(1873)4月29日、明治天皇は総員約2,800名の近衛兵を率い、3日間にわたる野営演習を行うため、千葉県大和田村に向けて騎馬で皇居を出発、30㎞近い全行程を行軍された。天皇が戦闘演習の部隊を指揮されたのは初のことである。その夜、演習地は大暴風雨となった。天皇がご滞在の3畳ほどの天幕は、「雨は漏る、水は這入る」という惨憺たる状況であったが、天皇は「泰然として少しも御騒ぎ遊ばさず」に困難に耐えた、という(『明治神宮叢書 第18巻』)。演習場の先には茨城県のシンボルで、「日本百名山」、「日本百景」の一つ筑波山(つくばさん)が描かれている。