明治元年(1868)2月3日(新暦2月25日)、明治天皇は二条城に行幸した。城内には、江戸幕府に代わる新政府の中枢機関である太政官代が置かれていて、そこでの執務のためのお出ましであった。江戸時代、天皇が御所の外に出ることは極めて稀で、明治天皇ご自身も初の行幸であった。城に着いた天皇は、新政府総裁の有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)親王に旧幕府軍追討令を出された。徳川家康が築いた二条城は、江戸初期には朝廷と幕府を結ぶ舞台となり、幕末には前将軍の慶喜が滞在していた。