戦地から帰還した将兵は、数々の戦利品を皇室に献上した。明治天皇は、軍人の武勲を後世に伝えるために戦利品の陳列場を設置すべきとのご意向を示され、吹上御苑の一隅に建物が造営された。明治29年(1896)11月5日、新築した展示施設に臨まれた天皇は、「振天府」と命名された。内部には、戦利品のみならず、戦死した将校以上については写真、下士官以下については名簿が保存され、戦死者の功績を偲ぶ縁とした。なお、振天府に倣い「懐遠(かいえん)府」、「建安(けんあん)府」がそれぞれ同じ目的で造営された。