明治45年(1912)7月初めより、天皇はお体が優れず、18日夜から高熱を発して、翌日には昏睡状態に陥られた。20日、ご容態が発表されると、国民はご回復を祈念したが、その祈りも空しく、ご容態は日に日に悪化し、7月30日午前0時43分、御年61歳(満59歳)で天皇は崩御された。突然の明治の終焉は、国民に計り知れない衝撃を与えた。文学者の徳富蘆花(とくとみろか)は、「明治天皇が余の半生を持って往っておしまいになったかの様に感じた」(『みみずのたはこと』)と崩御後の虚脱感を印象深く記している。