
湯浅一郎: 67. 赤十字社総会行啓皇后赤十字社総会にお出まし · 明治35年10月21日(1902年) · 上野公園(東京)

解説
西南戦争に際して設立された博愛社は、19世紀中ごろのクリミア戦争でイギリスのナイチンゲールが負傷兵の看護を行い、スイスの銀行家アンリ・デュナンが提唱して創立した戦時傷病者の救援をする赤十字社に影響を受け、万国赤十字条約に加盟した。明治20年(1887)に日本赤十字社と改称し、翌21年、福島県磐梯(ばんだい)山の噴火では、皇后の内旨をうけた日本赤十字社によって、世界的にも例のない戦時以外の救護活動が行われている。 皇后は、西欧の王室にならい積極的に支援し、明治45年、平時の救護事業を奨励するため、万国赤十字総会で多額のお金を下賜された。下賜金は「昭憲皇太后基金(しょうけんこうたいごうききん)」と命名され、今も皇后のご命日の4月11日、基金の利息が世界各国の赤十字社へ配分されている。