貨幣制度の改良
松岡 寿
明治14年10月(1881年)
赤坂仮皇居 御座所(東京)
日本銀行
44. 兌換制度御治定
明治14年(1881)10月、新たに大蔵卿に就任した松方正義は、インフレーションを鎮めるため、正貨(金または銀)を蓄積して兌換紙幣発行の特権を専有する中央銀行の設置を主張した。政府は徹底した支出削減で紙幣の流通を抑え、増税により正貨を蓄積した。経済界の不況や国民の困窮といった痛みを経て、明治15年、明治天皇の裁可を得て唯一の発券銀行である日本銀行が設立され、紙幣の整理などを通じ信用制度確立の道が開かれた。