凱旋兵士たちの労を労う
小林万吾
明治39年4月30日(1906年)
青山練兵場(東京) ※現在の明治神宮外苑
陸軍省
74. 凱旋観兵式
明治39年(1906)4月30日、明治天皇は青山練兵場で陸軍の凱旋観兵式に臨まれた。晴天に恵まれた観兵式には、旧満州各地で戦った兵士たちの代表3万1千余人が親謁を受けた。観兵式後、天皇は、帰途、皇居前の広場に陳列された野戦砲約280門、要塞火砲約180門など膨大な捕獲兵器をご覧になった。また、参加の各部隊は皇居を一周する凱旋行軍を行い、沿道に集う人々の歓呼に応えた。絵の画面右上に描かれている名木「ひとつばたご」は、大変珍しいため大正13年(1924)に天然記念物に指定されたが、昭和8年(1933)に枯死したため、この「切り株」は当館に保存展示している。現在は3代目が絵画館前庭に移植され、絵と同じ時期に咲き誇る白い花が人々の目を楽しませている。